「 第44回 イタリア声楽コンコルソ 」VIPメッセージ・パンフレット公開(抜粋)


先般2014年1月5日に開催された第44回 イタリア声楽コンコルソ は、
グラン・フィナリスタ(本選出場者)の音楽への情熱が百花斉放の彩を放つ素晴らしいコンコルソとなりました。
ここに改めてご来場頂きました皆様ならびに御協力頂きました関係者の方に心より御礼申し上げます。

第44回イタリア声楽コンコルソパンフレットPDF(抜粋)


また、駐イタリア日本国大使始め音楽界のVIP多数からメッセージを頂いておりますので
ここにご紹介致します(御名前をクリックしますとメッセージに移動します)

●河野 雅治 駐イタリア日本国大使

●Mo.ルチアーノ・アルベルティ Mo.Luciano ALBERTI
【元シエナ・キジアーナ国立音楽院学長 演出家・音楽学者 日本イタリア協会特別顧問・運営委員】
 ジャンニーナ夫人 Sig.Giannina


●Mo.カルミネ・カッリージ Mo.Carmine Carrisi
【元ボローニャ国立音楽院学長・日本イタリア協会特別顧問・運営委員】


●Mo.アルベルト・クピード Mo.Aluberto CUPIDO
【来日審査委員・日本イタリア協会特別委員】


●Ma.黒田 安紀子 Ma.Akiko KURODA
【来日審査委員・日本イタリア協会特別委員】


●Ma.マルチェラ・レアーレ Ma.Marcella Reale
【日本イタリア協会専務理事】




















●河野 雅治 駐イタリア日本国大使

西洋音楽の揺籃の地であるここイタリアは、音楽を学ぶ若い人たちにとっては、憧れの場所と言えるでしょう。 オペラ歌手や楽器奏者を目指す人であれば、いつかはイタリアに留学したい、イタリアで演奏してみたいと考えることと思います。 日本イタリア協会の「イタリア声楽コンコルソ」は、そのような若い人の夢を叶えるコンクールであります。 日本イタリア協会を創設された中川牧三先生は戦前からイタリアオペラを学ばれ、 戦中・戦後を通じてイタリアオペラの日本への紹介と音楽活動を続け、その生涯を日本における西洋音楽文化の発展に尽くされた方です。 中川先生が普及に努めたイタリアオペラは現在立派に日本に根付き、その裾野は大きく拡がっています。 中川先生はまさに日本とイタリアのオペラ交流の先駆者だと言えるでしょう。 音楽は、国境を越えて人と人を結びつけ、心と心とを結びつけるものです。 ここイタリアで、日々多くの音楽を愛するイタリア人や日本人と接していると、ひしひしとそのことを実感します。 「イタリア声楽コンコルソ」を通じ、多くの日本の若い人が、 イタリアと日本との音楽を通じた新たな架け橋になっていくことを願ってやみません。
















●Mo.ルチアーノ・アルベルティ Mo.Luciano ALBERTI  ジャンニーナ夫人 Sig.Giannina

【元シエナ・キジアーナ国立音楽院学長 演出家・音楽学者 日本イタリア協会特別顧問・運営委員】


日伊文化交流の一環として、日本イタリア協会理事長の中川くにこ先生が毎年各市と共催して開催されている若手演奏者によるコンサートですが、今年はフィレンツェでも行われました。
非常にレベルの高い素晴らしい音楽が、フィレンツェの中心に位置するヴェッキオ宮殿の500人広間に鳴り響き、才能あふれる若き演奏者は拍手喝采を浴びることになりました。
あの場でご挨拶をさせていただいた私は、日本とイタリアの音楽の架け橋となったマエストロ中川牧三と友達だったことをちょっぴり自慢気にお話し、さらに彼との思い出について言及した際には、とても感慨深いものがありました。 私達の交友がどれほど長きに渡ったことでしょうか。
始まりは、マエストロがたくさんの若い日本人歌手を、イタリアへ連れていらっしゃったことでした。私が20年以上学長を務めたシエナのキジアーナ音楽院で、ジーノ・ベーキ、ジョルジョ・ファバレット、エットーレ・カンポガリアーニ、カルロ・ベルゴンツィなどといった有名講師たちの講座を受けさせるのが目的でした。
その長きに渡る生涯の中で、マエストロ中川牧三は、こうした講師たちと、ご自身がテノールの道を歩み始めた若かりし頃によくご存知だったベルカントの伝説的な存在、ベニアミーノ・ジーリやティート・スキーパ、アウレリアーノ・ペルティレたちの世代の橋渡し役となりバトンを渡されました。
また、イタリアの声楽とオペラをこよなく愛していらっしゃったマエストロは、マリオ・デル・モナコやレナータ・テバルディ、そしてマグダ・オリヴェーロのような永遠の歴史的スターとも懇意にされていました。
現在、そのリレーのバトンは、中川くにこ様に託されております。
最もふさわしく、最も愛情深いその手の中に。



Sono passati molti anni da quando si?e?celebrato il gemallaggio tra Firenze e Kyoto: cioe?tra una delle capitali della cultura italiana e una delle capitali della cultura giapponese. Il segno comune piu?evidente agli occhi dei contemporanei?e?certo la grande bellezza delle due citta.
La bellezza salvera?il mondo. Quante volte sentiamo evocare questa "profezia" di Fjodor Dostojewsky. Infatti,?e?probabilmente la piu?attuale delle profezie.
Diamo dunque voce alla bellezza.
E la musica, appunto,?e?la voce della bellezza.
Cosi?noi guardiamo all'immenso arco musicale tra l'Italia e il Giappone, che, nel ricordo indelebile del Maestro Nakagawa, si rinnova di continuo, come all'anima di quel fenomeno che caratterizza la nostra epoca e che si chiama globalizzazione. Sappiamo bene che le basi di esso consistono nelle leggi dell'economia. Ma sappiamo anche che non c'e?da temere nessun rischio di aridita, se si riesce ad alimentare? - nelle giovani e nelle giovanissime generazioni -? il culto della musica, in quanto voce della bellezza che ci salva
















●Mo.カルミネ・カッリージ Mo.Carmine Carrisi

【元ボローニャ国立音楽院学長・日本イタリア協会特別顧問・運営委員】


マエストロ中川牧三氏が初代会長を輝かしく務められた日本イタリア協会と初めてご協力させていただいてから、19年もの時が経ちました。 その間私は、「G・バッティスタ・マルティーニ」ボローニャ国立音楽院の学長として、いつも有意義で実りある仕事に携わらせていただき、 奥行きのある重要な音楽プロジェクトでご一緒できました。こうしたことは、 マエストロ中川氏の努力、情熱、意志とプロ精神、そして後に総務委員長を務められました中川くにこ先生の積極的な活躍の賜でございます。 おかげさまで、日本イタリア協会とイタリアの公私それぞれの機関との文化交流は、ますます活発に発展してまいりました。 とりわけミラノ、ヴェネツィア、ローマ、ジェノヴァ、ヴィチェンツァ、ヴェローナ、シエナ、ボローニャ、フィレンツェといった イタリア諸都市の国立音楽院との関わりには、眼を見張るものがあります。マエストロ中川氏とくにこ総務委員長は、 バイタリティーに溢れた魅力ある企画をいくつも進められ、若い世代の才能豊かな音楽家や若いホープを筆頭に、多くの聴衆の関心を集められました。 声楽やムジカアルテのマスタークラスやコンコルソ、そしてヴィチェンツァのテアトロ・オリンピコで行われる演奏会は、 イタリアの音楽界と国立音楽院にとって、大事な恒例行事としてますます重要度を増しております。 有名な指揮者、教授、作曲家、声楽家や演奏者が毎年数多く参加し、音楽文化の発展に具体的に寄与しております。 日本イタリア協会への具体的かつ理解を持った支援が今後ますます大きなものとなりますことを願っております。 とりわけ、発起人の中川くにこ理事長を始めとして、この歴史ある優れた協会の発展のために献身的に尽力されている皆さまが、 奨励され支援を受けられることを大いに期待しております。



Sono trascorsi ormai 19 anni da quando e iniziata la collaborazione con l'Associazione Italo-Giapponese allora brillantemente presieduta dal Maestro Makizo Nakagawa. In questi anni, in qualita di Direttore del Conservatorio di Musica "G. Battista Martini" di Bologna, ho avuto modo di collaborare per un sempre piu utile e proficuo lavoro e per progetti musicali di grande rilievo e spessore.Tutto cio grazie all'impegno, alla passione, alla volonta e professionalita del Maestro Nakagawa e poi alla partecipazione attiva e concreta della Maestra Cunico Nakagawa.
Sono migliorati e si sono sviluppati sempre di piu i rapporti culturali, gli scambi con le istituzioni pubbliche e private, scambi di grande interesse tra l'Associazione Italo-Giapponese con l' Italia, in particolare il coinvolgimento di numerose ed importanti citta italiane come Milano, Venezia, Roma, Genova, Vicenza, Verona, Siena, Bologna 、Firenze ed altri Conservatori di Musica.
Il Maestro Makizo Nakagawa e la Signora Cunico hanno sempre dato e continuano a dare grande impulso e vivacita ai progetti coinvolgendo sempre il grande pubblico ed in special modo giovani talenti e giovani promesse.
Lo studio del "Bel Canto" ed i concorsi di MusicArte per tutti gli strumenti, i Concerti al Teatro Olimpico di Vicenza, sono diventati appuntamenti sempre piu importanti per l' Italia e per i Conservatori italiani. Ogni anno sono coinvolti grandi direttori d' orchestra, professori, compositori, grandi interpreti di canto e di molti strumenti che contribuiscono concretamente allo sviluppo della cultura musicale.
Invito tutti a sostenere l'Associazione Italo-Giapponese sempre con piu convinzione e concretezza ed in particolare e' necessario incoraggiare e sostenere gli autori e promotori principali a partire dalla Presidente Signora Cunico Nakagawa e tutti coloro che collaborano con grande impegno e passione per lo sviluppo e l’affermazione della nobile e storica Associazione.

















●Mo.アルベルト・クピード Mo.Aluberto CUPIDO

【世界の主要歌劇場で活躍。日本にオペラブームを巻き起こした名テノール。 秘宝イタリアオペラベルカント発声法伝承に尽力・優秀な歌手達を育成輩出。来日審査委員・日本イタリア協会特別委員】


マエストロ中川牧三が創始されたこの歴史あるコンクールの審査員として、今年も私をお招きいただいたことを、たいへん光栄に思っております。 予選を見事パスした若手歌手や演奏家の中から、この本選で優勝者を選ぶという名誉かつ責任ある役目をいただくにあたり、公正・公平を期すことを誓います。 より優れた表現力、技術力、そして素質を発揮する参加者を見極めるためにも、長年にわたって私が各地の劇場で培ってきた経験、 そして講師として積んできた経験の両方を十分に生かしてまいる所存です。
さて、参加者の皆さまには、心よりエールを送ります。これは私見ではありますが、自己批評をしながら一所懸命に目標を目指していれば、 決して優勝者だけではなく、どの参加者にとっても実りある明るい音楽の将来が待っているはずです。
こうして皆さまへのご挨拶を綴っておりますと、2011年にイタリアのサンタ・マルゲリータ・リグレやラパッロなどで行われた (このコンコルソから翔びたった)日本人による素晴らしい演奏会、あの大成功が思い出されます。 幸運にもあの場に居合わせた聴衆の記憶には今なお興奮とともにとどまっていることでしょう。 改めて皆さまのご健闘を祈念いたします。



mi accingo nuovamente ad essere membro della giuria che scegliera` i vincitori tra i giovani cantanti e strumentisti che hanno desiderato mettersi in luce prendendo parte alle selezioni preliminari di questo storico concorso fondato dal maestro makizo nakagawa.sono profondamente felice e grato di essere stato invitato a ricoprire questa prestigiosa e delicata funzione che mi vedra` assieme ai miei colleghi impegnarmi con equilibrio correttezza ed equita`per individuare tra tutti i concorrenti coloro che mostreranno le migliori doti tecniche e interpretative unite a quella imponderabile e fondamentale del temperamento artistico.
la mia esperienza maturata in lughi anni in numerosi teatri del mondo e quella di docente che vivo attualmentesaranno sicuramente un utile supporto a questo scopo.nel porgere a tutti un caloroso in bocca al lupo ricordo comunque che a mio giudizio , non solo ai vincitori, ma ad ognuno dei partecipanti potra` essere riservato un concreto se non addiritura radioso futuro artistico, a condizione che lo desiderino o meglio lo vogliano con tutte le loro forze ed il loro senso autocritico.a questo proposito desidero ricordare i meravigliosi concerti in italia a santa margherita ligure e rapallo dove si sono esibiti tutti i componenti del tour musicale 2011,riscuotendo un tale successo che ancora oggi viene ricordato con emozione da coloro che hanno avuto la fortuna di assistere a tali eventi.un saluto dal profondo del cuore.

















●黒田 安紀子 Ma.Akiko KURODA

【第1回イタリア声楽コンコルソ「 シエナ大賞 」。 来日審査委員・日本イタリア協会特別委員】


ミラノ国立音楽院に留学。スカラ座のオペラ研修所卒業。トゥーランドットのリューでマントヴァ(イタリア)デビュー。 ブッセートヴェルティコンクールRAIイタリア国立テレビのプッチーニコンクール入賞。 続いて数多くの蝶々夫人を、イタリアを始めヨーロッパ諸国に出演。 その間、ラ・ボエームのミミをスカラ座で抜擢され歌わせて頂くことが出来ましたのも総て この「イタリア声楽コンコルソ」シエナ大賞から始まりました。この賞をいただき渡伊。 その後の私の音楽人生にチャンスと幸福がもたらされたのもこのコンクールの御蔭でいくら感謝しても感謝しきれません。 ですから後に続く若い歌手達もこのコンクールで優勝し十分な技術と表現力、音楽性を育て、 1人でも多くの日本人が国際的なアーティストとして活躍する様になることを心より望んでやみません。 中川牧三先生、本当に有難うございました。

一昨年には中川くにこ先生御協力の下、コンクールの器楽部門・声楽部門の優秀な入賞者を招待し ジェノヴァ近郊のサンマルゲリータとラパッロでコンサートを開催し大好評の内に終り、 観客は大変感動されて今でも話題になっています。若い同胞の熱演を目のあたりにしてとても誇らしく涙がこぼれたのを覚えております。 日本イタリア協会とコンコルソの益々の発展を心より祈りつつ…

















●マルチェラ・レアーレ Ma.Marcella Reale

【世界の主要歌劇場で活躍。日本においては、新国立劇場初代最高コーディネーター。 長年に亘り東京芸術大学はじめ日本全国に亘る主要音楽大学教授・特任教授を務める。 数多くの優秀な歌手や学生を育成・指導・輩出。日本イタリア協会専務理事】


まず、理事長中川くにこ様に、グランマエストロ中川牧三逝去後、5年半に及ぶ懸命で地道なご尽力とその多大なる功績に拍手を送りたいと思います。 とりわけ、コンコルソMusicArte(ムジカ・アルテ・コンクール)を創始された事は最大の業績であると思います。 このコンクールには演奏家や歌手たちが年齢を問わずに参加し、 優勝者はじめ入賞者はイタリアの歴史ある有名なオペラハウスや世界文化遺産のステージに立つ事ができるのです。 なんと素晴らしい文化体験でしょうか!!
音楽について驚くほど博識でいらした偉大なるマエストロ中川牧三は、イタリアの有名 歌手たちを初めて日本に招聘し、オペラ公演を開催されました。その後も、イタリアのベルカントを愛していらしたマエストロは、 普及育成に尽力され日本の若手歌手たちに本場で学ぶ機会を与えようとConcorso Lirica Italiana(コンコルソ・リリカ・イタリアーナ) 「イタリア声楽コンコルソ」を創始されました。 今こうして「 イタリア声楽コンコルソ 」と「 コンコルソ MusicArte ムジカアル テ」 というふたつの名高いコンクールが存在するのは、 ひとえに中川くにこ様のおかげです。
来年の3月18日で、グランマエストロが亡くなられてからもう6年になります。 私がマエストロ中川牧三を存じ上げていたことは、改めてとても光栄なことでありました。 また、愛すべき中川くにこ様と仕事をご一緒させていただいていることは、私にとってたいへん楽しみなことであり刺激を受けています。 2014年も、才能に恵まれた素晴らしい演奏家や歌手の方々を発見することができる一年になりますよう祈ってやみません。


My heartfelt congratulations go to Presidente Kuniko Nakagawa for her continue achievements in the past five years , a half in creating the first competition MusicArte.
MusicArte enables instrumentalists and singers without age limit to participate together. Then the winners of the competition are able to perform in the most historic Opera houses and World Cultural Heritage of Italy. A magnificent cultural experience.
It is because of the great Maestro Makizo Nakagawa with his amazing and profound knowledge of music to be the fist ever to invite the most famous Italian opera singers to perform in Japan. His love for Italian bel canto made it possible to create the Lirica Italiana Voice Competition giving the precious opportunity for young singers to study bel canto in Italy.
Now thanks to Kuniko Nakagawa we have in Japan two prestigious competitions: MusicArte and Lirica italiana. What a marvelous gift!
It was an honour and previlege to have known Gran Maestro Makizo Nakagawa. March 18 is almost six years of his demise.
Working with Carissima Kuniko Nakgawa is a gran pleasure and an inspiration for me.
May 2014 be another year of discovering special talented musical artists and singers.