「世界遺産国際フェスティバル・移動展覧会および特別演奏会」について

■世界文化遺産芸術祭の概要(画像をクリックでPDFページが開きます)

イタリアを代表する世界文化遺産・重要文化財の国際舞台において成功裡に閉幕いたしましたことをお知らせ致します。

音楽部門は日本全国から選出された才能溢れる若き音楽家達がレベルの高い演奏を大舞台において堂々と披露しました。音楽に造詣深いイタリア人の心に深く響いた名演奏は日本とイタリアの文化の絆がしっかりと結ばれた感動的な瞬間となりました。
イタリア外務省EU Direttore Generale 前駐日イタリア大使閣下、国立音楽院学長、MilanoヨーロッパNATO最高位将軍閣下、ミラノ公爵、ミラノスカラ座関係者、在ミラノ日本領事など、各所大勢のVIPに見守られる中、 連日満員のお客様に温かく包まれて喝采をうけました。

演奏旅行の幕開けは、歴史上ヨーロッパの最高の文化を誇ったメディチ家の政治の中枢を司ったヴェッキオ宮殿「五百人広間」で、 ルネッサンス最高峰の芸術家らによる彫刻や絵画に囲まれる中、フィレンツェ市主催、ユネスコ、京都市、日本イタリア協会、 フィレンツェパピーニ文化協会共催で日本音楽史の草分けを代表する音楽家Mo.Makizo NAKAGAWAを記念する行事として、特別演奏会がくりひろげられました。 世界史上名門舞台で喝采を受けた日本代表ら(11歳〜)の演奏は日本の音楽芸術文化力の高さを示しました。
続いて、「ダンテの家」「ミラノ・クザーニ宮殿」(ヨーロッパNATO) 「ヴェローナ国立音楽院」「テアトロ・オリンピコ」と、イタリアを代表する世界遺産や重要文化財において連日催された夢のような芸術祭となりました。 これらは現地重鎮イタリア関係各位らの日本への厚い信頼と友情による絶大な支援のもと実現化し、 最高レベルの国際交流・親睦の場となりましたことを、ここに改めてご報告いたします。

今回初めての開催となりました芸術部門は、 日本から選ばれた4名の作家とイタリアの第一線で活躍するイタリア在住8名の日本人作家陣によるレベルの高い作品、 計48点が、世界最高峰・芸術協会「ダンテの家」に集結し展示会のオープニングとなりました。
加えて、京都を代表する有名寺「高台寺」から出展されました「ねね様」の宝物逸品や 西行法師末裔の京都・西行庵当主によるキリシタン大名高山右近由来の献茶儀式の初公開、 クラシックの生演奏に合わせながらその場で文字が描かれるパフォーマンス書道の初公開など、 多勢の鑑賞者が日本の文化に魅入り、日本の伝統美に賛辞が評されました。

本年で第4回目のイタリア国際フェスティバル「イタリア世界遺産芸術祭」は、 日本とイタリアの親交が深まった重要な機会であり、日本人の芸術文化力でイタリア人を感動させ、 親近感と同時に文化力のレベルの高さを直接伝えることができた素晴らしい国際外交であったことを確信いたします。 世界史に残る大舞台における貴重な体験の場を今後も継続して提供し、 わが国の情操豊かな国際力を併せもつ優秀な人材を育むためにも、慎ましく努力する日本の美徳を誇りながら、 芸術の宝庫イタリアと日本を結ぶ文化の懸け橋となって、更なる国際交流を繋げて参りたいと存じます。

日本イタリア協会