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活動の概要

 

・団体名

・所在地

・設立年月日

・設立目的及び概要

・設立経過

・主な活動

1)イタリア声楽コンコルソ

2)イタリアピアノコンコルソ

3)特別講習会・セミナー・各種演奏会

4)ガーラ・コンサートシリーズほか

5)海外への推薦留学

6)日伊両国間の音楽情報の提供

7)交流関係

8)結び

 
 

[団体名]

日 本 イ タ リ ア 協 会
ASSOCIAZIONE ITALO-GIAPPONESE

[所在地]

616-8047 京都市右京区花園宮ノ上町51
TEL 075-466-5505 FAX 075-466-5510

[設立年月日]

1966年4月28日に創設、発足。

[設立目的及び概要]

日本とイタリアの音楽を中心とする芸術文化の研究、育成、振興、国際交流、及びイタリアオペラを中心に我が国におけるイタリアベルカントの普及を目的とする。
本協会は、イタリアの音楽芸術文化に関心を持ち、本協会の主旨目的に賛同する会員によって構成される。日伊両国間の文化の交流を促進し、併せて相互の理解と協力親善を計るために次の事業を行う。 

*日伊両国音楽家の親善・交流を図る。
*日伊両国間の音楽に関する演奏会、講習会、研究会等を開催、または後援。
*わが国の秀れた音楽家をイタリア留学に送るための指導援助。
*毎年「イタリア声楽コンコルソ」の開催。及び「イタリアピアノコンコルソ」の開催。両コンコルソ両部門の計4名Aの優勝者をはじめとする、将来性のある優秀な者をイタリア国立音楽院(授業料免除)へ推薦する。
*日伊両国間の音楽資料の収集や音楽事情の調査研究。
*会の目的を達成するために必要な文化事業を開催。

[設立経過]

創始者中川牧三(Mo.Makizo NAKAGAWA)による大正末期からの長年に亘る業績を継続する形で、1966年4月28日「関西日伊音楽協会」の名称で発足。
平成の称号と同時に平成元年「日本イタリア協会」と改称。現在に至る。
初代副会長 朝比奈隆(指揮者)は、協会発足以来2001年12月29日逝去に至る迄、本協会の副会長を担う。
役員の多くは戦前からの活動に参加している。
我が国に於けるクラシック音楽の草分けとして戦前よりオペラ・オーケストラ・合唱・吹奏楽・映画界等音楽の幅広い分野においての基盤作りに貢献し、それらの以後の活動に及ぼした影響は大きい。現在はベルカント普及運動を柱に日本のクラシック界のレベルの向上に尽力。

[主な活動]

1)「イタリア声楽コンコルソ」

(日本イタリア協会・毎日新聞社共催/文化庁・NHK・イタリア大使館・毎日放送後援)
1970年、イタリアベルカントの登竜門として「イタリア声楽コンコルソ」を創設。わが国の声楽レベルを世界的な水準へ導くことを目標に、コンクールとしては世界でも例を見ない留学支援事業を永年に亘って実施。国内に於けるイタリア・ベルカントのコンクールとして高い水準の審査とレベルを保つ。
コンコルソの優勝者2名(年齢別2部門)については、これまで永年に亘ってイタリアの国立音楽院(授業料免除)、ミラノスカラ座歌手養成所へ推薦。賞金として留学資金を援助。それ以外の者でもイタリア留学を希望する将来性のある優秀な者を次々と国立音楽院へ推薦。或いは直接大歌手の元へ送って紹介するなどレベルの高い留学体験ができるようイタリアとの古い交流を生かし支援。

〔主旨〕

声楽において究極の技であるベルカント唱法をわが国に伝えるため、正統な技術を受け継ぐ継承者育成のために若い素質に恵まれた人々を選び、ベルカントの本場イタリアへ送り、厳しい修練の中で伝統ある技巧と芸術精神を学んでもらうと云うもの。永年に亘り確固たる主旨のもと、イタリアの名門国立音楽院や巨匠の元へ多くの日本人を導き、古い歴史と由緒正しい芸術の国、イタリアの芸術観や文化、技術、知識を修得してもらい、わが国の文化向上と国際力の向上に努めたい。

〔表彰〕

ミラノ大賞 (26歳まで)  200万円(留学資金)「松下電器賞」
シエナ大賞(35歳まで)  200万円(留学資金) 
テノール特賞 10万円  両部門を通じて秀れたテノールに贈られるもの。
ソプラノ特賞 10万円  両部門を通じて秀れたソプラノに贈られるもの。
金     賞   両部門を通じて秀れた素質をもつ人に贈られるもの。
イタリア大使杯 両部門を通じて将来性のある秀れた人に贈られるもの。

〔特典〕

両大賞の受賞者は、ミラノのヴェルディ国立音楽院、シエナのギジアーナ国立音楽院、ボローニャのマルティーニ国立音楽院をはじめとするイタリア国立音楽院(いずれも授業料免除)へ推薦する。

2)「イタリアピアノコンコルソ」

(日本イタリア協会・毎日新聞社共催/文化庁・NHK・イタリア大使館・毎日放送後援)
多方からの要望に応え2004年、「イタリアピアノコンコルソ」を創設。
イタリア声楽コンコルソと同様、東京、大阪において各予選を開催。
コンコルソの優勝者2名(年齢別2部門)については、イタリアの国立音楽院へ(授業料免除)推薦すると共に留学資金を援助。それ以外の者でもイタリア留学を希望する将来性のある優秀な者は国立音楽院へ推薦する。

〔表彰〕

ボローニャ大賞  100万円(留学資金)「松下電器賞」
ヴェネツィア大賞 100万円(留学資金)「松下電器賞」 
金     賞    両部門を通じて、秀れた素質をもつ人に贈られるもの。
ジュニア特賞   10万円 18歳以下の特に優れたマテリアルを持つ人に贈られるもの。

ピアノ(正式にはピアノフォルテ)は1709年にイタリア人のチェンバロ作家バルトロメオ・クリストフォーリによって世界で初めて作られた。
イタリアではベルカントの美しい自然の発声が重んぜられるのと同様に、ピアノ(ピアノフォルテ)についても美しい繊細な音色を極めることがまず重んぜられる。ピアノ発祥の国、イタリアならではの伝統ある演奏術と幅広い音楽性を学んでもらい高いレベルの継承者の育成を目的とする。

3)特別講習会・セミナー・各種演奏会

我が国の音楽家が世界の巨匠と直接接触できる活動を半世紀以上に亘り実行。世界で超一流と云われた「巨匠」をいち早くからわが国へ続々と招聘し、彼らの卓越した技巧や芸術観を直接伝授するためにわが国で初めての公開レッスン、講習会、演奏会、研修会等を数多く開催。
また、これまでに数えきれない多くの若い音楽家をイタリアへ伴い、現地において講習会、演奏会、研究会等を開催。レベルの高い講習会を永年に亘って催してきたことはわが国のみならず、ヨーロッパでもよく知られている。

−代表的な講習会−

〔マリオ・デル・モナコ特別声楽講座〕於イタリア(1978年〜1982年)

世紀の名テナーと呼ばれた巨匠故マリオ・デル・モナコの特別声楽講座をヴィットーリオ・ヴェネトのマニン宮殿で開催。
旧知の仲の中川牧三会長への厚い親愛の情から彼が発案したもので、日本人のみを対象にした特別な講習会であった。
雲上の巨匠マリオ・デル・モナコによる夢の講習会は当時ヨーロッパでも前代未聞のもので、その噂を聞きつけた欧米のオペラ歌手らがウィーンやドイツ、フランス等から数多く集まり、聴講だけでも是非参加させてほしいと殺到した。ヨーロッパの楽壇を驚愕させたこの講習会は大きな反響を呼び、彼が亡くなる1982年までの間5年間連続して開催され、いずれも日本人を対象に催された格別のものであった。

〔レナータ・テバルディ特別声楽講座〕特別公開レッスン(日本初全国各地)
〔ジュリエッタ・シミオナート特別声楽講座〕特別公開レッスン(日本初全国各地)
〔ジーノ・ベーキ特別声楽講座〕特別公開レッスン・セミナー(日本初全国各地)
〔カルロ・ベルゴンツィ・テノールリサイタル〕(日本初全国各地)
             piano伴奏 ヴィンチェンツォ・スカレーラ(両氏共初来日)
〔ガブリエッラ・トゥッチ・ソプラノリサイタル〕(日本初全国各地)
〔ガブリエッラ・トゥッチ特別声楽講座〕特別公開レッスン・セミナー(日本初全国各地)

巨匠らによる公開レッスンを東京、大阪、名古屋、福岡、長崎をはじめとする主要都市に於いて連続して開催。レナータ・テバルディやジュリエッタ・シミオナートによる日本初の公開レッスンは大きな反響を呼び、ジーノ・ベーキ氏による特別講習会は5年間毎年連続して行なわれた。
カルロ・ベルゴンツィ(初来日)/PIANO伴奏 ヴィンチェンツォ・スカレーラ(初来日)、ガブリエラ・トゥッチらによる全国各地での特別リサイタル(併せて公開レッスンとマスタークラスも開催)は聴衆を魅了し話題を呼んだ。
近年(2007年〜2008年)では、マルチェッラ・レアーレ(名ソプラノ・新国立劇場最高コーディネーター)やエウジェーニア・ラッティ(スカラ座で活躍したソプラノ)、ヴィルマ・ヴェルノッキ(スカラ座で活躍したソプラノ)、マウリツィオ・グラッツィアーニ(テノール)らによるセミナーを、東京・大阪・イタリア(ミラノ近郊・ボローニャ)などで開催。

〔ピアノ・バイオリン・オーケストラ・コンチェルト〕

戦前より名指揮者を招いて吹奏楽や管弦楽の演奏会を数多く開催。わが国の主要オーケストラへイタリアはじめ海外の名指揮者を紹介推薦するなどの支援も行なった。

〔室内楽・コンチェルト〕

戦前より数多くの弦楽アンサンブルの演奏会を開催し、バロック音楽のはしりとしても活動。永年の間、大阪、京都等で毎週開催し、バロック音楽を紹介した。当時の多くのファンを集めその心をつかんだ。

〔オペラ公演・声楽演奏会〕

昭和初期から数多く催してきた各種演奏会や、戦後まもなく近畿各地において続々と催した関西初のオペラ公演によって関西のオペラの基盤を作った。当時のトップクラスのアーティストらの指導に傾注しベルカントの正統な発声の披露と伝授に力を注いだ。これらの催しに参加したアーティストは数知れない。

※講習会/演奏会/研究会に於いて招聘した主なる人物

故レナータ・テバルディ(大プリマドンナ)/ジュリエッタ・シミオナート(メゾソプラノの女王)/故マリオ・デル・モナコ(世紀の名テナー)/故ジーノ・ベーキ(イタリアを代表する名バリトン・発声の神様)/故アレッサンドロ・ジリアーニ(名テナー)/ディ・ステファノ(名テナー)/故ジョルジョ・ファバレット(室内楽の大家)/カルロ・ベルゴンツィ(名テナー)/ガブリエラ・トゥッチ(名ソプラノ)/ミランダ・フェラーロ(名テナー)/マルチェロ・アッバード(元ミラノ国立音楽院学長・ミラノ・スカラ座最高顧問・ピアニスト)/ルチアーノ・アルベルティ(元シエナ国立音楽院学長・演出家・元ドニゼッティ国立歌劇場およびプッチーニ国立歌劇場総監督)/故フルヴィオ・ヴェルニッツィ(元トリノ王立歌劇場管弦楽団常任指揮者)/故エフレム・カサグランデ(元ヴェローナ国立音楽院院長・ピアニスト)/カルミーネ・カッリージ(ボローニャ国立音楽院学長、ボローニャ歌劇場顧問/ジョルジョ・ロールミ(バリトン)/イレーン・デューク(ローザ・ポンセル財団総裁・評論家)/イーゴル・チチャーゴフ(指揮者)/エウジェニオ・フルロッティ(ピアニスト)/マウリツィオ・グラッツィアーニ(テノール)/ヴィンチェンツォ・スカレーラ(ピアニスト)/ステファノ・セッコ(テノール)/ジュゼッペ・コスタンツォ(テノール)/ジョヴァンニ・グルナーリ(テノール)/キース・オルセン(テノール)/ルカ・グラッシ(バリトン)/ヴィルマ・ヴェルノッキ(ソプラノ・ボローニャ国立音楽院主任教授)/カティア・ロローヴァ(メゾ・ソプラノ)ほか
*上記マエストゥリ達については、(昭和30年代のNHKイタリアオペラの主要ソリストとして来日した有名歌手らを含め、民間による招聘としてはいずれも初来日。)招聘は1度のみならず、平均2〜6回に亘る場合がほとんどで、中には三十数回続けて毎年来日したマエストロもある。

4)ガーラ・コンサートシリーズほか

※「日伊交歓ゴールデン・ガーラ・コンサート」

正しい声楽の発声、歌唱法、演技はイタリアに於いて長い年月をかけて完成されたもので、一朝一夕に捉えられるものではない。その奥深い至芸と伝統を受け継ぐイタリア国立ミラノ・スカラ座はじめ世界の歌劇場で活躍する歌手陣を招聘し、わが国のベテラン歌手から若手歌手迄一同に共演し、プローヴァにも力を入れて直にその伝統の技法を学ぶ機会となるもの。わが国の若い声楽家にとっては得がたい体験となり長年留学しても簡単に得られない貴重なチャンスともなっている。
1969年から続くこのコンサートは毎年催され、日本全国各地でベルカントの魅力を聴衆に紹介し賞賛を賜りつつベルカントの振興に努めている。

その他のガーラ・コンサート
※「ニューイヤー・ゴールデン・ガーラ・コンサート」
※「Mo.Makizo NAKAGAWA 生誕一世紀祝賀記念ガーラ・コンサート」
※「ラテンの情熱・グラン・パッショーネ」シリーズ
※「マリオ・デル・モナコ特別追悼演奏会」
※「トスティの夕べ」シリーズ    
   他

5)海外への推薦留学

イタリアへの留学を希望する素質人格共に優秀と認められた者を、イタリアの国立音楽院(いずれも授業料免除)へ推薦。音楽(声楽・ピアノ・弦)を中心に、絵画、彫刻、建築などのジャンルについても個人的な弟子入り留学を希望する者に対しては、それぞれの適合したマエストロのもとへ直接紹介や推薦を行い支援。

6)日伊両国間の音楽情報の提供

イタリアはじめ欧米で開催される国際コンクールへの参加を希望する者へ、情報の提供や推薦、引率。
日伊両国間を中心に我が国のアーティストによる内外での演奏活動及び研究会活動への支援。
日伊両国間の音楽資料の収集や音楽事情の調査研究。 

7)交流関係

イタリア・ミラノ・ヴェルディ国立音楽院/シエナ・キジアーナ国立音楽院/ローマ・サンタ・チェチリア国立音楽院/ボローニャ・マルティーニ国立音楽院/ペーザロ・ロッシーニ国立音楽院 /ピアチェンツァ国立音楽院ほかイタリア各地に於ける国立音楽院。英国ロンドン・王立音楽学校/フランス・パリ国立音楽院/スイス国際音楽コンクール連盟/イタリア国立ミラノ・スカラ座/ブッセート市・ヴェルディコンクール/ルッカ市・プッチーニコンクール及びプッチーニ歌劇場/ベルガモ市ドニゼッティ歌劇場/フィレンツェ歌劇場/トレヴィーソ市・コンクール及びトレヴィーゾ歌劇場/ペーザロ歌劇場/ピアチェンツァ歌劇場/カステル・フランコ市・マリオ・デル・モナコ国際コンクール/ミラノ市・カルーソー国際コンクール/レカナーティ市・ジリー国際コンクール/コセンツァ市・国際声楽コンクール/スペイン・バルセロナ・マリア・カナルス国際コンクール/アメリカ・ニユーヨーク・ローザ・ポンセル国際コンクール/アメリカ・ローザ・ポンセル財団/アメリカ・サリバン財団/イタリア・バッサーノ市・ティートゴッビ国際声楽コンクール/サン・マリーノ共和国/レナータ・テバルディ財団/サンマリーノ・レナータ・テバルディ国際声楽コンクール/イタリア・ミラノ市マグダ・オリヴェーロ・国際声楽コンクールほか。

8)結び

本協会の国際交流の軌跡と実績は、いち早い時代から芸術振興の窓口としてのつとめを果たしてきた。芸術と文化の国イタリアの最高レベルの音楽家や芸術家と古くから幅広く交流し、次々と招聘して日本の文化や伝統を伝え互いに理解と親交を深めてきた。
これまでにわが国の多くの若手音楽家や芸術家をイタリアの国立音楽院、国立養成所、または大マエストロの元へも個人的に送り、長年に亘る育成事業に尽力。
古くから海外の多くのコンクールへわが国の有望な音楽家を導き崇高な芸術精神のもと世界に通ずるレベルの高い芸術家育成のためにつとめる。



 
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